幅広い知識とスキルを
身に付けて
ビルの長寿命化を支えたい

現場で対処できないトラブルを
迅速に解決する

京都支店の設備課にて、京都駅ビルや京都鉄道博物館などといった京都エリアの管理物件にある熱源・空調・給排水設備の技術担当をしています。基本的には支店に勤務しており、普段の点検は各管理物件にいる現場の担当者に任せているのですが、現場で修繕できない不具合が見つかったときにはこちらに連絡が届きます。その連絡を受けて、現地調査をしたり、修繕のための見積りを取ったり、工事をしていただく協力会社と打ち合わせをしたりしています。私が担当している熱源・空調・給排水設備周りでは、空調機に異音がした際に中の部品を取り替えたり、トイレの排水の詰まりや水漏れを解消したりといった対応を行うことが多いです。

業務に携わる上で何よりも意識していることは、当社社員、協力会社の担当者、施設の利用者様の安全を第一にということです。特に、高所作業が必要な際は脚立からの転落事故などが起こってはいけないので、「脚立に不具合が起きていないかの事前チェックをしっかりするように」といったことは現場の作業員に徹底してもらっています。また、もう一つ心掛けていることは、スピーディーに対応することです。たとえば、見積りを取る作業に時間が掛かってしまったら、クライアントの担当者の方はもちろん、その先におられる施設の利用者様にも迷惑を掛けてしまうため、自分の仕事の先にいらっしゃる方のことを想像して迅速な問題解決を目指しています。

ビルを維持管理して長寿命化
させる仕事に魅力を感じた

大学では建築を学んでいました。講義を受ける中で、建てては壊すスクラップ&ビルドの時代から、建物を改修しながら長く保たせていく長寿命化の時代に移り変わっていることを知り、建物を維持管理し、存続させていくビル管理業界なら社会にも役立てるのではないかと興味を持つようになったのです。その中でも当社を志望したのは、JR西日本グループであること、主要な駅ビルを管理しているのでやりがいが感じられそうだと思ったことからです。また、私は石川県出身なのですが、“電車と言えばJR”というイメージでしたし、特急サンダーバードのおかげで関西との行き来もスムーズだったため、馴染みと信頼感があったという点も大きかったかもしれません。

入社後は京都駅ビルの設備管理センターに配属されたのですが、研修も手厚く、機械を分解して構造を学ぶ宿泊研修などもありました。同じ現場で働く先輩はもちろん、専門知識を持った協力会社の担当者の方に質問をしながら、知識を身に付けていけたように思います。最初は原因がわからなかった機械の異音も、経験を積むにあたりいくつかの原因を予測できるようになったときに成長を実感できました。京都駅ビルでは4年ほど前に熱源設備を改修する大規模なプロジェクトがあったのですが、その際に新しく導入されたボイラーや冷凍機の点検マニュアルを作成する業務に携わったことも良い経験になりました。入社する前は、現場に常駐して設備の巡回や不具合対応を行うイメージがありましたが、それだけでなくマニュアル作成のような事務作業や現在支店で行っている業務など、幅広い業務に携わることができています。

現場での経験や協力会社への
出向が今の仕事の基礎に

これまでのキャリアを振り返ってみると、経験がすべて次の仕事に繋がっているように感じます。最初の配属先である京都駅ビルの設備管理センターでは、設備の知識を一通り身に付けました。また、4年目のときには1年間、グループ会社への教育出向を経験し、大阪ステーションシティのサウスゲートビルディングで電気工事を行いながら施工管理について学びました。そこでは、見積書を作成したり、現場監督を経験したりといった業務に携わりながら、現場の作業員の方の声も身近で聞ける立場で仕事をさせていただいたのです。このようなキャリアを経て今の部署に配属されたからこそ、現場の担当者や協力会社の担当者の気持ちを汲み取りながら仕事ができていると思います。

現在、当社の営業エリアは京阪神地区以外に金沢・岡山・広島に拡大したことから出身地への北陸への転勤の可能性もあります。京都支店では、私のように協力会社や現場と調整を行う技術担当と、クライアントと折衝する営業担当が連携して仕事をしていますが、他支店で働く社員は一人で技術と営業両方の業務を担当されています。上司から「営業の仕事も今のうちに経験して、一人で全体を担えるようにしておいた方がいいよ」と言っていただいたので、営業の仕事にもチャレンジする予定です。今後どの支店で勤務することになっても対応できるように、幅広い知識とスキルを身に付けていきたいと思います。